今朝のパリは雪がちらついています。
濃い目の背景がないと雪が降っているとは認識できないほどで、黒いコートを着ている人の背中を目を凝らして見るとようやく微かな雪を発見する、という程度ですが。。
例年に比べれば暖冬で、最近は日が少しずつ伸びてきて、身を切るほどの寒さはもうほとんどなく、南仏ではそろそろミモザのお祭りが始まるというこの頃とはいえ、雨露しのげない暮らしはどんなだろうかと、難民キャンプの惨状を思わずにはいられない。
先日私がノルマンディーの断崖まで行ってお気楽な観光をしていたその頃、同僚(イギリス人女性)はそのすぐ先の「ジャングル」と言われるカレーの難民キャンプに行ってボランティアをしてきて、今足りていないもののリストを翌週全員宛メールに送り、支援を呼び掛けてきた。また週末に戻ってボランティアをするからすぐに届けられるとのことで。足りないものリストはとても具体的で、防水の上着、手袋・帽子、男性用ブーツ(サイズ指定)、フリース、ブランケット、下着、大きな鍋、などなど。人道支援ってどこから手を付けたらいいのか、終わりの見えないような状況でどこまでやればいいのかわからなくなるけど、「これとこれが足りないからあなたに余裕があればこちらにまわして」と言われれば、しかもオフィスとか学校とか毎日通うところで言われれば、アクションを起こすことがたやすいように思える。そして、改めて自分が今持っているものの中から必要なものを見直すきっかけになる。本当に必要なもの以外は、余剰ということなんだと。余剰をシェアすることで社会的効用が上がるのならば、こんなに有益なことはない。
それもほんの微かな雪の一粒くらいなもので、膨大な人数と果てしない時間が経過しているシリアなどの惨状を思うととても光を見出すことができないのだけれど。。
さて、重たい話題から標記の軽い話題へ。
先日日本から出張者が来て内輪の会食をした際に、お土産談義となり、それぞれのお土産哲学みたいなのが垣間見えて興味深かった。長年海外を行ったり来たりの仕事をしていると、それなりに研究が進むというか、人それぞれのこだわりやツボみたいなものがあって、そういうのを聞いていると今更ながらの発見もある(我ながらかなり研究してきた自負はあるので・・笑)。
まとめると以下の3つかな。
①地方推し
なぜか男性に多いパターンなのだけれど、地方の銘品を海外土産にするのを最近よく見かけるというか、実際にいただいている。先日いただいたのは、岩手のおせんべい。東北震災支援の一環で、海外土産は東北のものを選ぶようにしているということでした。さすが。
あとは最近温泉旅行(うらやまし!)に行ったからと、房総の海苔佃煮の瓶詰とか、島根の実家に帰ったばかりだからと、真空パックのシジミお味噌汁とか。
東京にいても嬉しいお土産なんだろうけれど、どれも素朴で美味しいし、裏にストーリー性があり、話題が広がるのが二度おいしい。
②定番の再発見
あまりに古くからある馴染みの品すぎて、わざわざお土産にするなんてあまり思いつかないけれど、「歌舞伎揚げ」とか「ハッピーターン」などの駄菓子は国籍問わず、どこでも喜ばれるのだとか。気軽に配れるし、会議とかの場で一緒につまみながら、ざっくばらんに意見交換すると結構ウケて、病み付きになる人もいるのだとか。
③ニーズ徹底調査
とにかく何が足りていないのか、日本製にこだわるのは何かと、事前に聞きまくる。急に聞かれても特に思いつかない(私は咄嗟にサランラップと綿棒と入浴剤を頼んでしまった。十分思いついてるか。)かもしれないけれど、さりげなくみんなでご飯食べている時に、生活で日本との違いを感じるのはどういうところか?などの話題を出して、そこであがった物などを次の機会にお土産として持ってくるとか(このパターンで持ってきてもらったのが、オシャレ着洗いのエマール)。
もちろんもらう側としては何でもありがたいのですが、もらいながらも自分があげる側になった時の参考にして積み重ねるお土産哲学は詰まるところ自己満足以外の何物でもないと、自覚しつつ。でも、ひとつの研究分野として、これからもウォッチングを続けようっと。
濃い目の背景がないと雪が降っているとは認識できないほどで、黒いコートを着ている人の背中を目を凝らして見るとようやく微かな雪を発見する、という程度ですが。。
例年に比べれば暖冬で、最近は日が少しずつ伸びてきて、身を切るほどの寒さはもうほとんどなく、南仏ではそろそろミモザのお祭りが始まるというこの頃とはいえ、雨露しのげない暮らしはどんなだろうかと、難民キャンプの惨状を思わずにはいられない。
先日私がノルマンディーの断崖まで行ってお気楽な観光をしていたその頃、同僚(イギリス人女性)はそのすぐ先の「ジャングル」と言われるカレーの難民キャンプに行ってボランティアをしてきて、今足りていないもののリストを翌週全員宛メールに送り、支援を呼び掛けてきた。また週末に戻ってボランティアをするからすぐに届けられるとのことで。足りないものリストはとても具体的で、防水の上着、手袋・帽子、男性用ブーツ(サイズ指定)、フリース、ブランケット、下着、大きな鍋、などなど。人道支援ってどこから手を付けたらいいのか、終わりの見えないような状況でどこまでやればいいのかわからなくなるけど、「これとこれが足りないからあなたに余裕があればこちらにまわして」と言われれば、しかもオフィスとか学校とか毎日通うところで言われれば、アクションを起こすことがたやすいように思える。そして、改めて自分が今持っているものの中から必要なものを見直すきっかけになる。本当に必要なもの以外は、余剰ということなんだと。余剰をシェアすることで社会的効用が上がるのならば、こんなに有益なことはない。
それもほんの微かな雪の一粒くらいなもので、膨大な人数と果てしない時間が経過しているシリアなどの惨状を思うととても光を見出すことができないのだけれど。。
さて、重たい話題から標記の軽い話題へ。
先日日本から出張者が来て内輪の会食をした際に、お土産談義となり、それぞれのお土産哲学みたいなのが垣間見えて興味深かった。長年海外を行ったり来たりの仕事をしていると、それなりに研究が進むというか、人それぞれのこだわりやツボみたいなものがあって、そういうのを聞いていると今更ながらの発見もある(我ながらかなり研究してきた自負はあるので・・笑)。
まとめると以下の3つかな。
①地方推し
なぜか男性に多いパターンなのだけれど、地方の銘品を海外土産にするのを最近よく見かけるというか、実際にいただいている。先日いただいたのは、岩手のおせんべい。東北震災支援の一環で、海外土産は東北のものを選ぶようにしているということでした。さすが。
あとは最近温泉旅行(うらやまし!)に行ったからと、房総の海苔佃煮の瓶詰とか、島根の実家に帰ったばかりだからと、真空パックのシジミお味噌汁とか。
東京にいても嬉しいお土産なんだろうけれど、どれも素朴で美味しいし、裏にストーリー性があり、話題が広がるのが二度おいしい。
②定番の再発見
あまりに古くからある馴染みの品すぎて、わざわざお土産にするなんてあまり思いつかないけれど、「歌舞伎揚げ」とか「ハッピーターン」などの駄菓子は国籍問わず、どこでも喜ばれるのだとか。気軽に配れるし、会議とかの場で一緒につまみながら、ざっくばらんに意見交換すると結構ウケて、病み付きになる人もいるのだとか。
③ニーズ徹底調査
とにかく何が足りていないのか、日本製にこだわるのは何かと、事前に聞きまくる。急に聞かれても特に思いつかない(私は咄嗟にサランラップと綿棒と入浴剤を頼んでしまった。十分思いついてるか。)かもしれないけれど、さりげなくみんなでご飯食べている時に、生活で日本との違いを感じるのはどういうところか?などの話題を出して、そこであがった物などを次の機会にお土産として持ってくるとか(このパターンで持ってきてもらったのが、オシャレ着洗いのエマール)。
もちろんもらう側としては何でもありがたいのですが、もらいながらも自分があげる側になった時の参考にして積み重ねるお土産哲学は詰まるところ自己満足以外の何物でもないと、自覚しつつ。でも、ひとつの研究分野として、これからもウォッチングを続けようっと。
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