世界中でニュースになっていたパリの洪水。
今週は雨も上がり、ぐんぐん上昇していた水位も先週末でピークを脱し、干上がってきました。緊急に美術品を避難させたりして大騒動に見舞われ、閉館が続いていたルーブル美術館もおとといから再開したようです。
私もオフィスがセーヌ河に近いので、地下に停めていた車を2−3日避難させられていましたが、無事に戻ることができました。
以下、ビフォーアフターのセーヌ河。
こんなに水位上昇するのは150年ぶりだとかで、ちょうどピーク時くらいには、橋の上は物見遊山の人たちがたくさん写真を撮りにきてたり(私もその一部ですが・・)、パリの人たちは洪水のスリルをどこか楽しんでいるのではないかと思える雰囲気すらありました。
そして洪水問題もピークを過ぎた頃、今週末からサッカーの欧州選手権が始まりました。
ヨーロッパのW杯みたいなもので、フランス全土の試合会場でこれから1ヶ月近くかけてトーナメント方式で戦うのですが、まさにお祭り騒ぎで、パリ市内にはそれぞれのナショナルユニフォームを着た集団がカフェやら通りやらにあふれています。
少し前に開催していたテニスの全仏オープンの時は、まったくパリ市内はそんなに盛り上がりを見せていなかった(連日雨だったし)けれど、サッカーは土砂降りの雨が降ろうが、お構いなしに街全体が熱狂している感じ。
ちょうど金曜の夜は開幕戦で開催国であるフランスの試合があったのだけど、試合終了間際にフランスが勝ち越しの決定的ゴールを決めた瞬間は隣近所から大きな歓声が上がり、それで「ああ、フランスが勝ったのだな」とわかったくらい。
そんな街全体が異様な盛り上がりを見せて、ヨーロッパ中から人が押し寄せてきているようなこのフランスですが、ちょうど同じタイミングで労働法改正に対する一連のストがずっと続いていて(業界を超えて連帯しているので、タイミングを少しずつずらしていろんな業種がそれぞれストを決行している)、今やっているのはゴミ収集車ストと鉄道スト。
私がパリに来てすぐにあったゴミ収集車が1週間来なかったので、ストは年中行事なんだけれど、このお祭り騒ぎで通常よりもゴミが出るというのにホント大迷惑。自分ではできる限りゴミを出さないように気をつけているけれど(臭いが出るので処理した鶏肉の皮はラップにくるんで冷凍庫に入れたり・・)、通りにはあふれかえったゴミ収集箱がずらりと並んでいて、まさにゴミ・ストリート化している。閑静な住宅街なのに・・。
さらに、鉄道ストも決行されていて、TGVとかかなり間引き運転されているとか。こんなかきいれ時なのに。
洪水問題も明日からまた天気が下り坂で雨が続けばいつまた再開するかわからないし、そんなこんなで踏んだり蹴ったり、三重苦のパリです。
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