今週末は、月曜日がフランスの祝日のため、3連休。
土日に運転手兼ガイドのようなことをして疲れたので、月曜は休息デーとしてちょうどよかった。
土日は昔お世話になった上司がパリに来られたので、同じ上司にお世話になった人がたまたま今パリに私を含め3人いるのでみんなで集まりフレンチを食べに行きました。
私は車を出したので、送り迎えや半日観光ツアー(といっても、アラブ世界研究所やオルセー美術館にお連れしただけなのだけど・・)の運転手兼ガイドをさせてもらって、日頃のパリ運転術の蓄積を少し発揮することができたかな、なんて。
フレンチは星付きではないけれどなかなか美味しいレストランで、私のレパートリーがだんだん最近マンネリ化してきているので、もう一人に選んでもらったところだったのですが、なんとその人(男性)が食事ももう終わりあとはデザートが来るだけというタイミングで、顔を手で覆って気分が悪そうだなと思った次の瞬間に椅子から転げ落ちてぶっ倒れて失神してしまったのです。
いわゆる急性アルコール中毒というもので、顔面蒼白で意識も飛んでいるし手が痙攣しているし、突然のことにみんなびっくり。そんなにアルコールの量は多くなかったのだけど、あまり元々強い人ではなかったようで、あとから聞いたらぶっ倒れるのは人生で3度目なのだとか。
みんなで一応介抱して一瞬は意識を取り戻したのだけど、またすぐに倒れてしまって、どうしようと若干オロオロしかけていた私たちですが、お店の人の対応は100点満点以上の素晴らしいものだった。倒れた瞬間に飛んできて介抱を手伝ってくれ、倒れたところを抱きかかえて少し冷たい空気にあたらせるために外のテラス席に連れ出してくれて、そうした力仕事をしつつ、携帯片手にすぐ救急車を呼んでくれて、「この状態では帰せないので救急車を呼んだ。とりあえず見てもらったほうがいい、あと5分でくるから」と困っている私たちをリード、確かに10分と経たないうちに救急車もすぐにきて、駆け付けた救急隊員にお店の人が一部始終を全部説明してくれて、まあ見事な対応ぶりだったのです。
フランス人のサービスの悪さはほとんど一般的なネタになっていますが、こういう火事場というか緊急時の対応って、本当の底力というか実態があらわれると思うのだけど、そのあとの病院でのスタッフの対応とか設備とかも含めて、かなり感心というか、フランスを改めて見直したのでした。まあたまたまピカイチの対応をする人たちにあたったからかもしれないけれど、病人や困っている人を助けるのは一応フランスの「自由・平等・友愛」の精神を体現しているのかもしれない!とはちょっと大げさでしょうか。。
レストランでも他のお客さん(ほとんどフランス人)が、お節介かというほどに、「絶対病院行ったほうがいいわよ、あとで手遅れになってしまうわよ」と言ってきたりとか、日本だとちょっとヒソヒソいうくらいなのかもしれないけれど、無関心ではいられない人たちというのがよくあらわれていた気がする。こちらとしては、お騒がせして本当にすみません、と恐縮しきりだったのだけど、そういうことは逆にまったく意に介せず、という感じで救急車が去ったあとは何事もなかったかのように食事を続けていました。
ちなみに上司とお会計をすませてあとから病院にかけつけると、倒れた人はすっかり回復していて、まったく大事には至らなかったのですが、なんでも今日は夜が重たいフレンチだからということで、お昼ご飯を抜いていたらしく、その空きっ腹にシャンパンやら最初に飲んだのがいけなかったらしい。私なんて運転するからそもそもアルコールは飲まなかったけど、昼もばっちり残り物で雑炊作ってお腹膨らませてきたのに。。(案の定、食事のあとはまたはちきれそうになるくらい苦しくて、私こそお昼を抜けばよかったのだ)
翌日、ケロッとなおったその人と一緒に上司をオルセー美術館に案内し、かなりじっくり見る人だったので、何度も通っているとはいえ、私も改めて発見することとかあり、やはり何度でも名画というのは見るべきだと思いました。
今回は、冬に訪れた断崖絶壁のエトルタをモデルにした有名なクールベとモネの絵を写真におさめてきました。夏になったらまた行きたいな(ものすごい混雑だろうけれど)。
土日に運転手兼ガイドのようなことをして疲れたので、月曜は休息デーとしてちょうどよかった。
土日は昔お世話になった上司がパリに来られたので、同じ上司にお世話になった人がたまたま今パリに私を含め3人いるのでみんなで集まりフレンチを食べに行きました。
私は車を出したので、送り迎えや半日観光ツアー(といっても、アラブ世界研究所やオルセー美術館にお連れしただけなのだけど・・)の運転手兼ガイドをさせてもらって、日頃のパリ運転術の蓄積を少し発揮することができたかな、なんて。
フレンチは星付きではないけれどなかなか美味しいレストランで、私のレパートリーがだんだん最近マンネリ化してきているので、もう一人に選んでもらったところだったのですが、なんとその人(男性)が食事ももう終わりあとはデザートが来るだけというタイミングで、顔を手で覆って気分が悪そうだなと思った次の瞬間に椅子から転げ落ちてぶっ倒れて失神してしまったのです。
いわゆる急性アルコール中毒というもので、顔面蒼白で意識も飛んでいるし手が痙攣しているし、突然のことにみんなびっくり。そんなにアルコールの量は多くなかったのだけど、あまり元々強い人ではなかったようで、あとから聞いたらぶっ倒れるのは人生で3度目なのだとか。
みんなで一応介抱して一瞬は意識を取り戻したのだけど、またすぐに倒れてしまって、どうしようと若干オロオロしかけていた私たちですが、お店の人の対応は100点満点以上の素晴らしいものだった。倒れた瞬間に飛んできて介抱を手伝ってくれ、倒れたところを抱きかかえて少し冷たい空気にあたらせるために外のテラス席に連れ出してくれて、そうした力仕事をしつつ、携帯片手にすぐ救急車を呼んでくれて、「この状態では帰せないので救急車を呼んだ。とりあえず見てもらったほうがいい、あと5分でくるから」と困っている私たちをリード、確かに10分と経たないうちに救急車もすぐにきて、駆け付けた救急隊員にお店の人が一部始終を全部説明してくれて、まあ見事な対応ぶりだったのです。
フランス人のサービスの悪さはほとんど一般的なネタになっていますが、こういう火事場というか緊急時の対応って、本当の底力というか実態があらわれると思うのだけど、そのあとの病院でのスタッフの対応とか設備とかも含めて、かなり感心というか、フランスを改めて見直したのでした。まあたまたまピカイチの対応をする人たちにあたったからかもしれないけれど、病人や困っている人を助けるのは一応フランスの「自由・平等・友愛」の精神を体現しているのかもしれない!とはちょっと大げさでしょうか。。
レストランでも他のお客さん(ほとんどフランス人)が、お節介かというほどに、「絶対病院行ったほうがいいわよ、あとで手遅れになってしまうわよ」と言ってきたりとか、日本だとちょっとヒソヒソいうくらいなのかもしれないけれど、無関心ではいられない人たちというのがよくあらわれていた気がする。こちらとしては、お騒がせして本当にすみません、と恐縮しきりだったのだけど、そういうことは逆にまったく意に介せず、という感じで救急車が去ったあとは何事もなかったかのように食事を続けていました。
ちなみに上司とお会計をすませてあとから病院にかけつけると、倒れた人はすっかり回復していて、まったく大事には至らなかったのですが、なんでも今日は夜が重たいフレンチだからということで、お昼ご飯を抜いていたらしく、その空きっ腹にシャンパンやら最初に飲んだのがいけなかったらしい。私なんて運転するからそもそもアルコールは飲まなかったけど、昼もばっちり残り物で雑炊作ってお腹膨らませてきたのに。。(案の定、食事のあとはまたはちきれそうになるくらい苦しくて、私こそお昼を抜けばよかったのだ)
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事件が起こる前に食べていた絶品のブイヤベース |
翌日、ケロッとなおったその人と一緒に上司をオルセー美術館に案内し、かなりじっくり見る人だったので、何度も通っているとはいえ、私も改めて発見することとかあり、やはり何度でも名画というのは見るべきだと思いました。
今回は、冬に訪れた断崖絶壁のエトルタをモデルにした有名なクールベとモネの絵を写真におさめてきました。夏になったらまた行きたいな(ものすごい混雑だろうけれど)。
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クールベのエトルタ |
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モネのエトルタ |
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