13日の金曜日夜に、パリでそれぞれに楽しい夕べを過ごしていた人々を突然襲った凶弾。30分あまりの時間で、10人にも満たない人数による犯行。
未然に防ぎようがなかったのかと思う一方で、未然に防がれたいくつもの計画があったことを知り、安堵とは程遠い気持ちになる。
いつも身近に潜んでいる危険。地震がいつ起きてもおかしくはないし、飛行機がいつ落ちてもおかしくはないし、地上にいればいいのか地下に潜ればいいのか、山に登ればいいのか、下ればいいのか、本当にわからなくなる世の中だとつくづく思う。
万全の対策をしていても巻き込まれる場合もあるし、何も気にせずにあっけらかんと過ごしていてそのまま何事もなく済む場合もあるだろう。
一瞬一瞬が、それぞれ終わりを迎えているのだから、大切に過ごすしかない。
浅はかな私の考えでは、またさらに毎日の食事を見直すくらいしかできないのだろうけれど。
当たり前の毎日を丁寧に過ごすことしかできない。
いつもと変わらない通勤・通学の風景、パン屋で交わす二言三言、果物や野菜を一つずつ選ぶ行為、公共交通機関が普通に動いてくれていること(ストがないというだけではなく)、すべてが当たり前だけれど当たり前ではないと、思うこと。
イギリス人の上司は、「我々は北アイルランドとの抗争でテロには慣れてしまっているところがあるんだよね、残念ながら(sadly)」と話していたけれど、ヨーロッパはある種「いつ何が起きてもおかしくない」という現実を冷静に受け止める土壌ができているのかもしれない。
ただ、冷静でありながらも、現在直面している問題の本質を探ることが求められるのだろう。過去に何か理由の片鱗があったとすれば、そこから目を背けるわけにはいかない。週末のルモンド紙では、「なぜフランスが狙われるのか?」という問題をサイクス・ピコ協定までさかのぼって論じているが、結局は歴史や社会の矛盾に巣食う邪悪なもの、弱みに付け込まれているのだという分析。それは、フランスだけの問題ではないし、誰もが向き合わなくてはいけないのではないかと思う。
9.11が起きたとき、私はエジプトに行ったばかりで、ストリートでは満足な教育など受けていないいわゆる下層の人々が、アメリカをやっつけたぞと祝福ムードで笑い合っていて、テレビの前で起こる悲劇と現実が交錯して世の中がぐにゃりと曲がって見えるようだった。こんなにも理解できないことが世の中にあるなんて。ナイーブだったし、知識も経験も何もなかった。
今も一体何が理解できているのだろうという気がするけれど。
未然に防ぎようがなかったのかと思う一方で、未然に防がれたいくつもの計画があったことを知り、安堵とは程遠い気持ちになる。
いつも身近に潜んでいる危険。地震がいつ起きてもおかしくはないし、飛行機がいつ落ちてもおかしくはないし、地上にいればいいのか地下に潜ればいいのか、山に登ればいいのか、下ればいいのか、本当にわからなくなる世の中だとつくづく思う。
万全の対策をしていても巻き込まれる場合もあるし、何も気にせずにあっけらかんと過ごしていてそのまま何事もなく済む場合もあるだろう。
一瞬一瞬が、それぞれ終わりを迎えているのだから、大切に過ごすしかない。
浅はかな私の考えでは、またさらに毎日の食事を見直すくらいしかできないのだろうけれど。
当たり前の毎日を丁寧に過ごすことしかできない。
いつもと変わらない通勤・通学の風景、パン屋で交わす二言三言、果物や野菜を一つずつ選ぶ行為、公共交通機関が普通に動いてくれていること(ストがないというだけではなく)、すべてが当たり前だけれど当たり前ではないと、思うこと。
イギリス人の上司は、「我々は北アイルランドとの抗争でテロには慣れてしまっているところがあるんだよね、残念ながら(sadly)」と話していたけれど、ヨーロッパはある種「いつ何が起きてもおかしくない」という現実を冷静に受け止める土壌ができているのかもしれない。
ただ、冷静でありながらも、現在直面している問題の本質を探ることが求められるのだろう。過去に何か理由の片鱗があったとすれば、そこから目を背けるわけにはいかない。週末のルモンド紙では、「なぜフランスが狙われるのか?」という問題をサイクス・ピコ協定までさかのぼって論じているが、結局は歴史や社会の矛盾に巣食う邪悪なもの、弱みに付け込まれているのだという分析。それは、フランスだけの問題ではないし、誰もが向き合わなくてはいけないのではないかと思う。
9.11が起きたとき、私はエジプトに行ったばかりで、ストリートでは満足な教育など受けていないいわゆる下層の人々が、アメリカをやっつけたぞと祝福ムードで笑い合っていて、テレビの前で起こる悲劇と現実が交錯して世の中がぐにゃりと曲がって見えるようだった。こんなにも理解できないことが世の中にあるなんて。ナイーブだったし、知識も経験も何もなかった。
今も一体何が理解できているのだろうという気がするけれど。
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