2016年6月20日月曜日

念願のバガテル


6月はバラの季節。
ということで、ブーローニュの森の一角にある、「バガテル庭園」に行ってきました。
バラ園が見事だということで有名なバガテル、ちょうど1年前に出張で来たときに、徒歩で行こうとしてあまりに遠くて途中で断念したので、パリに住み始めたら今度こそ行こうと思っていた。

ただ、ちょっとタイミングが遅かったかもしれない。
まだつぼみのバラもたくさんあったけれど、多くは満開を過ぎて朽ち果てた姿をそのままさらしていたり、あと1週間は早く来てたらよかったかな、という感じ。
雨が多かったのも、バラが早くいたんでしまう原因だったかもしれない。
その代わり、緑はジャングルのように勢いが増していた。

でも、バガテル庭園内(ちなみに入園料大人1人6ユーロ)自体あまりに広大で、端から端まで歩こうとすると、軽く2-3時間はかかる。バラ園も、いろんな品種がそれぞれ名前の札とともにかかっているから、じっくり見ていると軽く1時間は過ごせてしまう。
「星の王子さま」(薄紫色の大ぶりなバラでした)とか「アンリ・マティス」(ダークレッドのちょっとシックな色味のバラ)とか、ネーミングセンスに疑問があるものも多かったけれど、クジャクを見たり、ショパンのピアノコンサートのリハーサル風景を見たり(この期間、連日コンサートが開催されているらしい)、それなりに楽しめました。

それにしても、パリ市内から少し離れるだけで、あの喧騒とはまったく無縁の、雄大で優雅な空間が広がっていることにいつも感心してしまいます。






2016年6月12日日曜日

お祭り騒ぎと三重苦のパリ

世界中でニュースになっていたパリの洪水。
今週は雨も上がり、ぐんぐん上昇していた水位も先週末でピークを脱し、干上がってきました。緊急に美術品を避難させたりして大騒動に見舞われ、閉館が続いていたルーブル美術館もおとといから再開したようです。
私もオフィスがセーヌ河に近いので、地下に停めていた車を2−3日避難させられていましたが、無事に戻ることができました。
以下、ビフォーアフターのセーヌ河。


こんなに水位上昇するのは150年ぶりだとかで、ちょうどピーク時くらいには、橋の上は物見遊山の人たちがたくさん写真を撮りにきてたり(私もその一部ですが・・)、パリの人たちは洪水のスリルをどこか楽しんでいるのではないかと思える雰囲気すらありました。

そして洪水問題もピークを過ぎた頃、今週末からサッカーの欧州選手権が始まりました。
ヨーロッパのW杯みたいなもので、フランス全土の試合会場でこれから1ヶ月近くかけてトーナメント方式で戦うのですが、まさにお祭り騒ぎで、パリ市内にはそれぞれのナショナルユニフォームを着た集団がカフェやら通りやらにあふれています。
少し前に開催していたテニスの全仏オープンの時は、まったくパリ市内はそんなに盛り上がりを見せていなかった(連日雨だったし)けれど、サッカーは土砂降りの雨が降ろうが、お構いなしに街全体が熱狂している感じ。
ちょうど金曜の夜は開幕戦で開催国であるフランスの試合があったのだけど、試合終了間際にフランスが勝ち越しの決定的ゴールを決めた瞬間は隣近所から大きな歓声が上がり、それで「ああ、フランスが勝ったのだな」とわかったくらい。

そんな街全体が異様な盛り上がりを見せて、ヨーロッパ中から人が押し寄せてきているようなこのフランスですが、ちょうど同じタイミングで労働法改正に対する一連のストがずっと続いていて(業界を超えて連帯しているので、タイミングを少しずつずらしていろんな業種がそれぞれストを決行している)、今やっているのはゴミ収集車ストと鉄道スト。

私がパリに来てすぐにあったゴミ収集車が1週間来なかったので、ストは年中行事なんだけれど、このお祭り騒ぎで通常よりもゴミが出るというのにホント大迷惑。自分ではできる限りゴミを出さないように気をつけているけれど(臭いが出るので処理した鶏肉の皮はラップにくるんで冷凍庫に入れたり・・)、通りにはあふれかえったゴミ収集箱がずらりと並んでいて、まさにゴミ・ストリート化している。閑静な住宅街なのに・・。

さらに、鉄道ストも決行されていて、TGVとかかなり間引き運転されているとか。こんなかきいれ時なのに。

洪水問題も明日からまた天気が下り坂で雨が続けばいつまた再開するかわからないし、そんなこんなで踏んだり蹴ったり、三重苦のパリです。


2016年6月2日木曜日

お招き

先週末、とても貴重なご縁をいただいて、とある豪邸にランチにお招きいただいた。
いつも、パリの街を歩いていて、高級なアパルトマンを外から眺めては、一目でいいからどんな人がどんな暮らしをしているのか、中に入ってみたいなあとうっとりしていたので、本当にありがたい機会にめぐまれた。

入り口も、エレベーターも、すごく素敵で、玄関の向こうは更に、美術館やギャラリーの中にいるかのような、絵画や調度品の数々で埋め尽くされていて、目で何度シャッターを切ったことだろう。さすがに実際の写真を撮ることは恥ずかしくてできなかった…。
何よりも食事が本当に素晴らしくて、心がこもっていてアットホームな感じでありつつも、センスも良く、さすがプロの丁寧かつ高度なお仕事(料理人は若くて情熱あふれる日本人夫妻、パリの前はナイジェリア(!)で働いていたらしく、パリで沢山の食材に囲まれてお仕事できるのが本当に嬉しいのだとか。そりゃあそうだろう)。
やはり食で人をもてなすということは、こんなにも心をがっちりと掴むものなんだなあと、改めて、久々に感じ入った。


それに大いに刺激を受けて、今週の火曜日に予定していた、私が幹事の食事会、パリ在住で非常にお世話になっている女性の先輩、そしてかわいい女性の後輩、両方と面識のある東京からの出張者の同年代女性がちょうど集まる滅多にない機会だから、外食ではなくうちに来てもらおうかと前から考えてはいたけれど、さすがに平日だし、翌日は会議で割と大きなプレゼンをしなくてはならないし、準備や後片付けなどちゃんと1人でできるだろうかと、自信がなくて踏ん切りがつかなかったのを、思い切ってやっぱりお呼びしよう!と、前日にご案内して来ていただきました。

時間をかけて心を込めて準備すればきっとできると信じて・・。

そういうわけで、火曜の夜に向けて、土曜の朝から準備開始。
毎週土曜恒例のイエナのマルシェで野菜とフルーツをたくさん買い込み、土曜の内に赤パプリカのマリネとひじき煮を保存食として作った。
赤パプリカのマリネは、日本で中華レストランで食べて感動してから見よう見まねで作ってきているものだけれど、オーブンで丸ごとじっくり焼いて皮をむき、保存容器に入れて絞ったレモン汁、白ワイン、はちみつをかけて漬け込む。翌日に食べたら味が足りていなかったので、そういえば入れるのを忘れていたニンニク少々と塩を少し足しておいた。翌々日にまた味見をしたら、ちょっとニンニクが強いかな・・と思ったけれど、当日お出ししたときに食べたらなぜかちょうどよくなじんでいて、やはりマリネというのは3日前くらいから仕込むのがいいということを改めて発見。結果オーライ。
ひじき煮は、いつも作っている自分のお弁当用だけど、他に品数増やすのも面倒くさかったので、そのまま出したら意外に好評。やはり日本の庶民的お惣菜は、海外ならではのありがたさがあるということか。いつも薄味なのだけど、少し濃い目に作っておいたから、3日目でも保存ばっちりきいていたし、人に出すときは少し濃いくらいの味付けの方が素人が作る分にはいいんだろうと、これも改めて認識。

日曜はとにかく部屋を片付けて、掃除をしまくる。いつもこれくらいきれいにしていたらいいのに・・。

月曜は仕事から帰ってきてから、夜にミートローフを仕込む。実はあまり作ったことがなかったミートローフ、案の定焼き加減のコツがわからずにレシピ通り作ったら、焼きすぎたようで少しかたくなってしまったので、失敗。盛り付けとソースでごまかしたけど、これはまだ試行錯誤を重ねなければ。
あとは、デザート(当日買うのが面倒だったので・・)として、豆乳ゼリーを作っておく。あたためてゼラチン入れて冷やすだけなので、寝る直前に作った。

そして、当日の朝、仕事に行く前に早起きをして、毎回人が来るたびに作っているお料理教室で習った魚のタルタルの仕込みをする。もう6回くらいは作ってきているので、さすがに今回は今までで一番よくできた。いろいろ混ぜるのだけど、そのどれも欠けてはダメで(たまに何か入れるのを忘れると間が抜けた感じになる)、あとは茄子の処理が一番ポイント。フランスの茄子は大きくてあくが強いのだけど、それを厚めに輪切りにし、粗塩を多めに振りかけて30分以上おいておく。そうするとびっしょり汗をかくので水分と塩をペーパータオルでぎゅっと抑えながらふきとり、フライパンに油を入れて素揚げする。色よく揚げたところで、取り出して皮を包丁でピーッと剥ぎ取り(これが面白いくらいきれいに取れる)、さいの目に切ってボウルに入れる。
このボウルに、シブレット(アサツキのようなハーブ、玉ねぎの味がする)、パクチー、松の実を刻んで入れておいて、そのまま冷蔵庫へ。そして私は仕事へ。
その日のお昼休みに近所のスーパーでタルタル用の魚を仕入れる。前回買ったときにこの魚やのおじさんに「皮をはぐ」というのをフランス語でなんというか教えてもらった('retirer la peau'という)ので、得意げに言ってみました。魚はスズキ(bar)です、ちなみに。

さて、本番。今回お招きした女性3人と一緒に職場から自宅に帰ってきたので、皿に盛り付け済みで冷蔵庫から出しただけのパプリカのマリネとひじき煮を出しておいて少しまっておいてもらう。飲み物はもってきてもらったので、栓を抜いたりサーブしたりはお任せでやっておいてもらう。テーブルセッティングはちなみに日曜の夜に既にやっておいた。グラス出したり皿出したり結構疲れるので、週末にやっておいて正解。
私は買ってきた魚をとりあえずさいの目に切ってボウルに入れ、さらにレモン汁、ケーパー、ピマンデスペレット(唐辛子のスパイス)、くるみオイルを入れて簡単に混ぜる。それを皿にのせるだけなので、超簡単。みなさんにも大好評。中に何が入っているのか当ててもらったけど、醤油も塩コショーも味付けは何もないということにみんな驚き。塩気は茄子とケーパーだけなんです。本当に天才的なレシピだなあと、いつも毎回感動する私。どんだけ好きなのか。。
あとは、手土産でもらったパテも出して、とりあえず全員テーブルについて乾杯。
こうして前菜的なものを食べてひととおり歓談した後、私は再びキッチンへ。失敗ミートローフをとりあえずレンジであたためて盛り付け、あとはマッシュルームを刻んでブルーチーズ入りのオムレツを作って、二の膳としてテーブルへ。ブルーチーズのオムレツは昔フランスに留学していた頃に教えてもらった料理だけど、卵をもっと多く使うべきだった。大皿で出すなら、人数分+1個くらいの卵でちょうどいいんだろうけど、今回は人数分-1個にしてしまったので・・。

と、まあいろいろありましたが、何とか無事に終わった。
片付けも食洗器が大きいので調理器具含めて全部突っ込むだけで1回で終わるし、平日に人を招くのは初めてだったけど、やりようによってはできるのだということがわかったし、やはり仕事と同じで回数重ねれば段取りとかいろいろ気づくこともあり、多くのことを学べたのでした。
料理もさすがに何回も作ればちょっとずつ上達するので、これからは新しいものに挑戦するばかりではなく、1回失敗したとしてもめげずに同じものを繰り返し作って質を上げることを目指そう。頑張ります。


残った料理を集めて冷蔵庫へ

2016年5月23日月曜日

雨の5月

早いものでもう5月も末ですが・・前半はお天気が良くて、ふさふさとした街路樹の緑が眩しい陽の光をやわらげてくれるのがとても心地よく、この調子じゃ夏もすぐそこかと思っていたけれど、ここへ来て下り坂。
先週末から雷とともにどしゃぶりの雨が夜ごと降ったり、日本でも放映されている全仏オープンが雨で試合が順延になったりと、今週はなかなか晴れ間を見せてくれないようです。
おかげで週末路上駐車していた車はすっかり全身きれいに水洗いできたのですが、やはり早くまた晴れた日に窓を全開にしてドライブしたい。

お天気が悪いと気分が滅入りがちですが、やはり元気の源はマルシェ。
最近は毎週土曜日の朝にパリで一番美しいというか高級住宅地にあるイエナのマルシェに、車で横づけして、1週間分の野菜や果物をたくさん買うというのが習慣になってきました。
家から歩いていくと30分くらいかかるし、公共交通機関を使うのもなかなか面倒だな・・と思っていたのですが、車で意外に横づけできる(出入りが激しいので意外に路上駐車のスペースがすぐに見つかる)というのを発見し、それからはまっている。。ホントに車人間になってしまった。。

春のマルシェはやはりお花の勢いもすごくて見ているだけで癒されるし(いつも見るだけで結局買わない・・)、春野菜や果物も、旬が割と短いので今まさに食べなくては!という意識も高まり、ここ数週間は毎回ひたすら白アスパラとかグリーンピースとかイチゴやプラムを必ず買っています。

白アスパラは、ゆで方がやはりちょっと難しくて、いつも微妙に茹で足りなかったり茹ですぎていたりで、ちょうどよくなるにはもっと修行が必要ですが、そのゆで汁を使わない手はないということを最近知り、こないだはリゾットを作りました。
白アスパラをゆでるときは、ピーラーでむいた皮や下の方の茎も一緒にゆでるそうで、(あと塩とレモンとあと場合によってはバターなど)それによってとっても風味豊かな出汁が出るのです。
確かにリゾットは適当に洋風おじや的な感覚で作っただけですが、みじん切りの玉ねぎとマッシュルーム、生のグリンピースをこの茹で汁で一煮立ちさせ、そこに冷めたご飯を投入し、最後に生クリームをどばっと入れてパルメザンチーズをどばっとすりおろして入れただけで、塩はあまり入れていないのに、とってもいい味でした。

もちろん、何よりもこの茹でたての白アスパラのジューシーさといったら、野菜の王様のような感じで、ヨーロッパの人たちが春にこぞってこればっかり食べているというのが、ここへ来て改めて大いにうなずけます。

と言いつつも、週の大半はマルシェの後にいつも寄る韓国食材やで仕入れる納豆、豆腐、油揚げ、豚薄切り肉、もやし、などで作るアジア飯(昨日は春巻きを大量に作った)なので、必ずしもフランス飯を十分堪能しているとは言えないのですが・・。


5月のマルシェ
グリーンピース&マッシュルームリゾット

2016年5月16日月曜日

3連休

今週末は、月曜日がフランスの祝日のため、3連休。
土日に運転手兼ガイドのようなことをして疲れたので、月曜は休息デーとしてちょうどよかった。

土日は昔お世話になった上司がパリに来られたので、同じ上司にお世話になった人がたまたま今パリに私を含め3人いるのでみんなで集まりフレンチを食べに行きました。
私は車を出したので、送り迎えや半日観光ツアー(といっても、アラブ世界研究所やオルセー美術館にお連れしただけなのだけど・・)の運転手兼ガイドをさせてもらって、日頃のパリ運転術の蓄積を少し発揮することができたかな、なんて。

フレンチは星付きではないけれどなかなか美味しいレストランで、私のレパートリーがだんだん最近マンネリ化してきているので、もう一人に選んでもらったところだったのですが、なんとその人(男性)が食事ももう終わりあとはデザートが来るだけというタイミングで、顔を手で覆って気分が悪そうだなと思った次の瞬間に椅子から転げ落ちてぶっ倒れて失神してしまったのです。
いわゆる急性アルコール中毒というもので、顔面蒼白で意識も飛んでいるし手が痙攣しているし、突然のことにみんなびっくり。そんなにアルコールの量は多くなかったのだけど、あまり元々強い人ではなかったようで、あとから聞いたらぶっ倒れるのは人生で3度目なのだとか。
みんなで一応介抱して一瞬は意識を取り戻したのだけど、またすぐに倒れてしまって、どうしようと若干オロオロしかけていた私たちですが、お店の人の対応は100点満点以上の素晴らしいものだった。倒れた瞬間に飛んできて介抱を手伝ってくれ、倒れたところを抱きかかえて少し冷たい空気にあたらせるために外のテラス席に連れ出してくれて、そうした力仕事をしつつ、携帯片手にすぐ救急車を呼んでくれて、「この状態では帰せないので救急車を呼んだ。とりあえず見てもらったほうがいい、あと5分でくるから」と困っている私たちをリード、確かに10分と経たないうちに救急車もすぐにきて、駆け付けた救急隊員にお店の人が一部始終を全部説明してくれて、まあ見事な対応ぶりだったのです。

フランス人のサービスの悪さはほとんど一般的なネタになっていますが、こういう火事場というか緊急時の対応って、本当の底力というか実態があらわれると思うのだけど、そのあとの病院でのスタッフの対応とか設備とかも含めて、かなり感心というか、フランスを改めて見直したのでした。まあたまたまピカイチの対応をする人たちにあたったからかもしれないけれど、病人や困っている人を助けるのは一応フランスの「自由・平等・友愛」の精神を体現しているのかもしれない!とはちょっと大げさでしょうか。。

レストランでも他のお客さん(ほとんどフランス人)が、お節介かというほどに、「絶対病院行ったほうがいいわよ、あとで手遅れになってしまうわよ」と言ってきたりとか、日本だとちょっとヒソヒソいうくらいなのかもしれないけれど、無関心ではいられない人たちというのがよくあらわれていた気がする。こちらとしては、お騒がせして本当にすみません、と恐縮しきりだったのだけど、そういうことは逆にまったく意に介せず、という感じで救急車が去ったあとは何事もなかったかのように食事を続けていました。

ちなみに上司とお会計をすませてあとから病院にかけつけると、倒れた人はすっかり回復していて、まったく大事には至らなかったのですが、なんでも今日は夜が重たいフレンチだからということで、お昼ご飯を抜いていたらしく、その空きっ腹にシャンパンやら最初に飲んだのがいけなかったらしい。私なんて運転するからそもそもアルコールは飲まなかったけど、昼もばっちり残り物で雑炊作ってお腹膨らませてきたのに。。(案の定、食事のあとはまたはちきれそうになるくらい苦しくて、私こそお昼を抜けばよかったのだ)
事件が起こる前に食べていた絶品のブイヤベース



翌日、ケロッとなおったその人と一緒に上司をオルセー美術館に案内し、かなりじっくり見る人だったので、何度も通っているとはいえ、私も改めて発見することとかあり、やはり何度でも名画というのは見るべきだと思いました。

今回は、冬に訪れた断崖絶壁のエトルタをモデルにした有名なクールベとモネの絵を写真におさめてきました。夏になったらまた行きたいな(ものすごい混雑だろうけれど)。


クールベのエトルタ

モネのエトルタ

2016年5月8日日曜日

夏にひとっ飛び


日本からゴールデンウィークの休暇を使って友達が遊びに来ていた1週間。
お天気がとても良くて1度も雨も降らなかったし、特に後半は夏日ともいえるような日差しが照りつけ、こないだ冬に逆戻りしたと思ったばかりなのに、春を通り越して一気に夏になったかのよう。

と言っても、日陰は涼しいし、風が吹くとむしろ寒いくらいだけど、今から日差しがこんなに強烈だと、本当の真夏はどうなってしまうのかと、少し思いやられます。

パリは職場も家もエアコンついてないし。。

さておき、友達の滞在中、1日お休みをもらって少しパリ郊外に足を伸ばしてきました。
一つは有名なシャルトルの大聖堂。パリから車で1時間半くらい。
まだ行ってなかったのかというくらい、パリ近郊の観光スポットとしては有名なのだけれど、この機会に行けてよかった。
お天気もすばらしかったし、大聖堂のステンドグラスは聞きしにまさる、美しいシャルトル・ブルーに圧倒されました。





数あるステンドグラスの中でもこちらのブルーが特に素晴らしい、らしい

そして、もう1箇所はパリから車で20分ほどのとても素敵なソー公園(Parc Sceaux)というところに。桜の名所だというので、前から来たいと思ってたのだけど、伸ばし伸ばしになってこの機会に。桜はさすがにもう終わりかけだったけれど、かろうじて残っていて、今年唯一のお花見ができました。
ルイ14世の宰相コルベールのお屋敷だったようで、そのお屋敷というかお城の目の間には広大なフランス式庭園が非常によく整備されて広がっていて、そんな優美で由緒正しい公園なのに、市民に完全無料開放(朝7時半から夜9時半まで開いている)されていて、フランスはやはり偉大だなあと感心してしまった。庭園内は犬の散歩やジョギングする人たちでいっぱい。犬を連れてるかジョギングしてるかのどっちかしかむしろいないくらいで、老人以外で単にそぞろ歩きしているような人は私たち以外見当たらないほどだった・・。


ヴェルサイユにも実はまだ行っていないので、暑くなりすぎないうちに早く行かなくては。





2016年4月27日水曜日

冬に逆戻り

パリは先週からまたまた学校の2週間休みに入り、職場もまばらな状態(本当にオンとオフの切り替えがすさまじい)。
春到来、ということで南仏に出かけたりバカンスモードの人たちもいるけれど、パリは生憎のお天気が続いていて、なんと今日は雪が!
4月も終わるというのに、雪が降るなんて。。
花びらではなく、雪です


道理で朝出るときに思わず「さむっ」と声に出さずにいられないほど、コートにマフラーをぐるぐる巻いたりと、ほとんど冬に逆戻りしたかのようです。

新緑だけは目にまぶしいのだけれど、気温がなかなか上がらず、ああ一体春はいつ来るのか、ととことん焦らされている感じです。

先々週スーパーで5ユーロで買ったチューリップがきれいに咲いたので、先週晴れた日にベランダに(写真撮影のため)飾ったときは、これで一気に春だ!という予感がしていたのに。。



そういえば、まったく前後の脈絡もなく、どうでもいいネタですが、フランスのマクドナルドにこないだ初めて行ったところ、タッチパネル式の注文がかなり普及していて、これがものすごい効率的だったのに感動しました。

フランスは高速道路のサービスエリアでもコーヒーなどが同じタッチパネル式で、駅の券売機やガソリンスタンドもそうだし、高速料金支払いに至っては、なんと暗証番号を入れなくてもいい(クレジットカードを入れると1秒で出てきて、料金が引き落とされている)仕組み。

マクドナルドも注文してカード入れてレシートが出てきてカウンターに行くと1分と待たずに出てきた(たまたまかもしれない)。行政やサービスなど人間がやるとものすごく遅くてイライラすることばかりだけれど、機械にやらせるとこんなに効率的だなんて、、フランスを象徴しているかのようで少し笑えるけれど、実際は笑えない話なのかもしれない。