2016年1月29日金曜日

長い1週間

実は今週は結局風邪が完治せず、出たり休んだりを繰り返したので(月曜出勤、火曜休み、水曜出勤、木曜休み、金曜出勤)、なんだか今週の始めが遠い昔のことように思える。
風邪で意識が朦朧だったせいかもしれないが・・。


どれだけお世話になるかわからないと思っていた例のマイカーですが、休暇中遠出に使ったっきり、パリ市内ではあまり使わないだろうと思いきや、ちょいちょい使っています。
パリは街自体が比較的小さいので30分くらいの距離なら余裕で歩くし、メトロやバスで移動した方が車(タクシーを捕まえる時間、駐車場を探す時間などを差し引いても)よりもむしろ早いことの方が多いので(東京は時間というよりはコストの問題か・・)、市内だけの生活に車は全く必要ないというか、むしろ邪魔。車を買ったはいいけれど、まったく使ってなくて駐車場に置きっぱなしにしていて、バッテリーが上がってしまっていざという時に動かない!なんて話もよく聞きます(とあるお方は、バッテリーが上がったときの対処法をむしろマスターしてしまったとか)。まあ、私もいつか車に飽きたらそういう日が来るのかもしれないけれど、飽きる気配が今のところありません。食べるのと運転するのがどうも生来の嗜好のようです。

先週末はお料理教室にも車で行ったし、日曜は特に交通がすいていて、市内ドライブをしない手はない。いつもは歩いて眺める風景も、車に乗った高さとスピードで眺めるのでは、しかもドライバーシートから眺めるのは全然違うし、大げさだけれどコクピットに座ったパイロットになったような気分なのです。ちなみに、シトロエンという車は、エンジンをかけると車高が油圧サスペンションによって、プシュー・フワーっという感じで少し上がるのです。これ、「今からマシンを運転しまーす」という気分を上げてくれるのにかなり貢献してくれる気がする。特に私のような単純な人間には。
週末は路上駐車もタダ、なのに空いているから(郊外で過ごす人が多いから当たり前だけど)、まだまだ苦手意識のある縦列駐車も比較的マイペースでゆっくり時間をかけてできる(時間をかければできるというわけではなく、なんとなく勘でやっているので、当たりはずれが結構ある。はずれても時間的余裕があるので何度でも修正できるというだけ)。そういうわけで、週末はたいてい車を使い、日曜夜に自宅近くの路上に駐車し、月曜朝はマイカー出勤という、ブルーな週の初めがこれによって大分緩和されるというルーティーンを作りつつあります。
通勤途中。赤信号待ちで。朝日がまぶしすぎる。


さすがに今週末は車に乗らずにおとなしく過ごします。
しっかり完治させないと、先週末にやっと完成させたとある仕事(そのせいで知恵熱が出たという噂もあるが・・)の次の仕事がまた来週始まるのだから。。仕事のルーティーンにもやや慣れつつあるけれど、最後の追い込み時に毎回熱が出ていたらたまったものではない。



2016年1月24日日曜日

風邪ひいた

寒い寒いと思っていたら、案の定まんまと風邪をひいてしまった。先週始めから喉が痛いと思いつつ、熱もないし、だましだまし普通に仕事して、水曜の夜は例の集いで肉とかがっつり食べたり、金曜の夜は会社帰りにまたルーブルに寄って…と割とアクティブに過ごしていたのに。
というか、だからか、週末になった途端、朝から熱が出て咳もつらい感じになってしまった。このパターン、結構昔から多い。平日はやっぱり気が張ってるのだろうか。

フランス人に喉が痛いというと、はちみつがいいと言われる。昔、エジプト人に風邪の時はとにかくオレンジと言われ、もっと昔にアメリカ人に風邪ひいたらとにかくチキンスープ、と言われたので、とりあえず全部実行してる。

朝ははちみつたっぷり入れたルイボスミルクティー。そして、とにかくみかんを食べまくって、夜は骨付きチキンと野菜とブイヨンを圧力鍋で煮込んだだけのスープ。
食べ過ぎか・・

ちょっと良くなったような気がするけど、とりあえず安静に過ごしてます。
琴奨菊の優勝に興奮しつつ、安静に。

2016年1月21日木曜日

どすこい


ついてるとかいうレベルではなく、正真正銘、実力勝負。
今日も勝ちましたね!琴奨菊。
本当に見事な相撲だった。。

ふと、フランス人は相撲好きと言われるけれど、結局シラク大統領くらいしかいなかったんじゃないか、と勝手に思っていたが、いやいやまったくそんなことなかった。
sumo japon で検索したら見事にヒットしました。
こちら、フランス人の相撲愛好家が運営するサイト、その名もDosukoi
あまりの充実ぶりにまさに脱帽。いや、フランス人のマニアック度はやはりただものではない。
毎日の取り組みをしっかりレポートするだけじゃなくて、動画も載せているし、相撲の歴史から各用語解説まで、日本の相撲協会のサイトよりも丁寧なんじゃないかっていうくらい素晴らしい。相撲クイズなんてのもあって、10問中何問正解したかとか、全問正解者は名前が残るとか、なんかインタラクティブですごく親切。
フランス人は本当に一つの物事に熱中するとそれを突き詰めて、そこで得た知識をひけらかすというのではなく、世に広めるという啓蒙的発想なのか、丁寧に説明する(したがる)人が実は多い。ワインや食の文化がここまで発達したのも、きっとフランス人のオタク的(他にいい言葉が見つからない・・)性質が功を奏したのではあるまいか。

上記の相撲サイト、どんな人が作っているのだろうと興味が湧いて、作者ページを見てみたら(注:上のサイト名をクリックするとそのページに飛べるようになっています)、一人は1996年の大相撲パリ巡業で見たのが相撲に興味を持ったきっかけだとか。

大相撲パリ巡業、それ以来来ていないそう。20年も経ってるのだからそろそろまたやったらどうだろうか。真剣にちょっと関係者に耳打ちしてみようかと。。

ちなみに作者の二人のお気に入りの力士は、一人は大鵬で、もう一人は千代の富士らしい。渋い!

まったく関係ないですが、今晩のおかず。ふと思い立ち、にんじんを葉っぱごとかき揚げにして、麺つゆで茹でた稲庭うどんと食べたら結構美味しかった!葉っぱは栄養価満点な気がする味でした。ちなみに韓国食材やで買ってるチヂミの粉をかけて揚げたのだけど、味が結構ついてこれだけでおやつみたい。

2016年1月20日水曜日

ついてる日

日本でも大雪が降ったとかで、世界的にエルニーニョ現象がなくなった途端に寒波が訪れているのか。。パリも寒い日が続きます。

オフィスのエレベーターで、掃除のおばさんに会って、「お元気ですか?」と挨拶すると、「まあ元気よ、寒いけどね~」と返ってくる。外から帰ってきたばかりの同僚も、「そうそう、これが本当のパリの冬。これがノルマル(normal)なのさ。」とのこと。


さて、今日は朝から幸先よく、パン屋で並んでクロワッサンを買うと、ちょうど私の番で、焼き立てクロワッサンをオーブンから直接出してきた。普通に食べても美味しいのに、しつこいけれど、本当に焼き立ては格別の美味しさです。でも、いつ焼き立てにありつけるか、時間が読めないので、まさに運任せ。あたるとラッキー!と、まるでくじ引きに当選したかのような喜びよう。

電車(最近は朝寒いので、電車通勤に切り替えつつある)も待たずにすぐ来るし、これだけのことなのに、なんてついてるの!!と小さな幸せをかみしめる。

そして、日本時間の18時、こちらの10時ちょっと前に、ネットニュースをチェックしていると、、なんと琴奨菊が白鵬に勝ったではないか!涙が出るほど嬉しくなる。お相撲さんでは、琴奨菊が一番好きだったのよーと、ことさらにアピールしたくなる。とここで言っても誰も知らないけどね。
そうすると、日本人の同僚(日本でも偶々同じ職場にいた人)から、「勝ちましたね~。」とすかさずメールが。私が日本で大一番の取組をテレビにかじりついて見ていた(NHKがずっとついていたもので・・つい)のをよく覚えていたらしい。
お恥ずかしい。

興奮の余韻冷めやらないのですが、他にも今日はなんとなくついてることが重なり(大ボスの車に乗せてもらったとか、同僚の女性に服装を大げさに褒められたとか、まあ些細な事ばかりですが)、なんか自分も世の中にいいことがしたくなる(ゲンキン)。

めったにというか、多分一度もやったことがないのだけれど、今日乗ったメトロで乗り合わせたアコーディオン奏者の演奏(小銭稼ぎでそこら中にいる大道芸人の一種)がなかなか良かった(中にはひどい人もたくさんいて、ただうるさいだけだからむしろやめてほしくなる人まで・・)ので、思わず小銭を財布から出そうと・・思ったところで自分の目的駅に到着したので、慌てて下車する。

いやー、慣れないことはするもんじゃないですね。
こういうときにささっとポケットから小銭が出せるようにしておきたいものです。


そして、とどめの一発。
今晩、たまたまパリに出張してきた人を囲んで同期4人が集まったのだけど、そのレストランがすこぶる美味しかった。
肉専門の、お店。
店に入った途端に、焼肉のモクモク煙で充満して、美味しい予感はあったのだけど、付け合わせも焼き加減も味付けも何から何まで全てちょうど良く、素直にただ美味しかった! 
また必ずリピートするに違いない。







2016年1月14日木曜日

ミモザは春の始まり

昔々、南仏の街に1年間留学していた時、2月も終わる頃にはコートダジュール一帯ミモザの花が咲きあふれ、たわわな黄色いボンボンみたいな花が実にかわいくて、ウキウキとさせてくれる、まさに待ち焦がれた春!という高揚感を演出するのにぴったりな花だということを知り、南仏ってホントにいいところだなと思ったものでした。ちなみに、マントンという街では同じ季節にレモン祭というものが催され、ミモザとあいまって一気に視界は黄色で染まるのです。幸せの黄色いハンカチ、ならぬ幸せの黄色い果実というところか。

この寒いパリの街中で、まさかもうそれにお目にかかるとは。
クリスマスツリーの残がいが通行路にポーンと放り出されている、その脇で、花屋の軒先きからミモザの花があふれてるじゃなですか。もう春の訪れを告げるなんて、早すぎやしないか?

アルプスではどか雪が降り、雪崩が発生してスキーに来てた生徒たちが巻き添えになったとかいうニュースがあったばかりですが、山を越えて南に少し下るともうミモザが咲いてるんですね。
日本でも、梅が開花しているのかな。
うかうかしてると冬はあっという間に終わる。まだ、もう少し寒い冬の醍醐味を味いたい、って家の中でぬくぬくしていたいということですけど。

2016年1月12日火曜日

寒くなってきた

暖冬と言われる今年。
日本も雪不足でスキー場が困っているというニュースを聞くけれど、ヨーロッパでもクリスマス休暇にスキーをしたというと、皆に「え、まさか?雪ないでしょ?」という反応をされる。(頭を振りながらノーノーと大袈裟な反応を何度かされました)
ほとんど人工雪だったし、かなり高い山だったから大丈夫でした、と言って納得してもらうのだけれど、こんなやり取りをしているうちに、冬休みが終わったとたんに山間部では雪が沢山降り、都市部でもいよいよ本格的に冷え込んできました。
ツェルマットのスキー場。上の方に人工雪を降らしているのが見える。

昔、ドバイで買ったフィンランド旅行用のダウンコート、ボタンが2つ壊れているのでいい加減新調したいのだけれど、また性懲りもなくこればかり着ている。。一度これを着だすと、他のが着られなくなるというか、必要性を感じなくなるので、また今年も新しいコートは買わずじまいか。
あれから10年?も経っているというのに・・おそろしい。


寒くなると身体が委縮するのか、あまり方々に出かけていきたいという気にはならないけれど、こちらに来てまだ1年目だし、お上りさん気分が抜けないので、お休みのときはできるだけお勉強と称して観光に出かける。
そうすると、最近は頭の片隅で、ここは人が沢山集まっているからテロがいつ何時起きてもおかしくないかもしれない、という潜在的アラートが発信される気がする。暢気にお上りさん気分で空高くそびえる建造物を見上げ、時代の流れを遡って建設時の状況を思い浮かべつつも。拳銃を構えた兵士が警備にあたっている姿が所々に見えてしまうから、否応なしにハッと現実に引き戻されるというのもある。

パリだからというわけではなく、世界中人が集まる観光地に行くたびにこういう感覚とはセットにならざるを得ないんだろうか・・と思っていた矢先。
イスタンブールの観光客が沢山集まる中心地で自爆テロがあったニュースが飛び込んできた。
犠牲者は自爆テロ犯1人とドイツ人観光客約10人とのこと。まだ全体像が見えないけれど、観光客が巻き添えになった打撃はとても大きいだろう。昔、ルクソールでも日本人観光客が犠牲になったけれど、ほとぼりが冷めるとまた人はたくさん訪れる。だけど、ここでテロがあった、どこでもテロがあってもおかしくない、という思いを抱えながら訪れることになるのはやはりちょっと暗澹たる気持ちになるな。観光は昔から変わらない人類のとっておきのレジャーなのに。
寒さに縮こまる、そんな気持ちになってしまう。

ノートルダム大聖堂。ザ・ゴシック建築。

2016年1月10日日曜日

仕事始め

仕事始めの一週間。お休みのときは朝6時だろうが早起きしてご来光を見たり、スキーしたりと張り切って動いていた体が、仕事となると底なし沼のようなベッドから起き上がるのが本当につらい。正月ボケももう通用しないのだから、朝型生活に今年こそは切り替えなくては。


それにしても新年早々に、サウジとイランの緊張、にもかかわらずの記録的な原油安、そしてパリではまた自爆テロ未遂事件など、物騒な話が続きますが、速報をひたすら追って、最新の情報を次から次へ仕入れる一方で、歴史の書を紐解きたくなる。

今更ながらのアラブの歴史。そして、近代において強い影響力を及ぼしたイギリスとフランスのかかわり。全てが石油という経済のすべてを動かすエネルギー源の探求のため。そして、果たして石油の世紀がこれで終わろうとしているのか。少なくともここ何十年かはサウジを筆頭とする湾岸の産油国は、巨万の富と安泰をそれで手に入れてきたけれど、建国時のサウジの力強いリーダーシップはまだ石油の存在など知らぬがごときだったのに。富と腐敗の歴史を人類は繰り返すのだろうか・・。という映画を誰か作ってくれないかな、と妄想したり。

歴史といえば、冬休みにたくさんの教会建築を見て歩いて、それがいつの時代のデザインなのか、ロマネスク、ゴシック、ルネサンスと続く中世の西洋建築・美術の知識がまったく欠如していることに改めて気付かされ、こちらも今更ながら勉強することにしました。
せっかくいい教材があふれているのだから。
そして、その一番の教科書はルーブル美術館。

オルセーに続き、年間パスを買ったはいいけれど、実はなかなか足を運べていなかったルーブル。水曜と金曜は夜10時までやっているので、会社帰りに1時間でも立ち寄って、少しずつ見ていこうと。

1時間いるだけでもあまりの膨大な展示品の数々に圧倒され、疲れちゃうのだけれど。

また、周りを見ると特に夜は美術学生なのか、彫刻を閉館ギリギリまでデッサンしている人がたくさんいて、むしろその熱意というか姿勢にも目を奪われてしまう。





後世に名が残らなくても、昔から美しい造形物を人は生み出してきたのだなあと。
それもまた同じ歴史の繰り返し。



2016年1月3日日曜日

HAPPY NEW YEAR

冬休み、最終日。
無事にパリに戻ってきました。
途中、まさかのUターンラッシュ?かと思われる大渋滞が、パリまでまだまだあと300キロ近くあるところで発生して、このままパリまで全然動かなかったらと、青ざめましたが、結局1時間くらいのロスで、パリ市内に入るのはむしろいつもの環状線の渋滞もそんなになくて、すんなりスムーズ。
おうちに帰るまでが遠足です、と自分で言い聞かせながら、何とか最後の難関、家の近くの路上駐車もパラレルでちゃんと入れられ、やっとおうちに帰ってきました。

明日から仕事バリバリしなきゃ!
こんなに素敵な景色を拝んできたのだから…。

新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。