少しご無沙汰してしまいました。風邪は完全復活。しつこかった咳(ゲホゴホゲホゲホ!という、断末魔のようなすさまじい叫びを所構わず浴びせてしまい、何度振り返られたことか。。)もようやくなりを潜め、正常モードに。
パリは最近全然寒くなくて、結局「これがパリの冬よ」と言われた期間は正味2週間もなかったのではないかと。このまま春に突入するのだろうか。soldeでいいコートがあれば買おうと思ってたけど、なんかやる気をなくしてしまった。
春が来るのは待ち遠しいけれど、なんかこんな冬で良かったのかな・・と。もっと冬の厳しさと散々向き合ってからの春の方がありがたみが増すのにな、なんて、あまのじゃく的な発想か。
その反動的現象でというか、動と静が入れ替わるかのように、今週末はいろいろと行きたかった場所に足を伸ばしてみました。
季節問わず海より山派だなあと年を重ねるごとに思いを強くしつつありますが、たまには海も見てみたい(というかシーフードが食べたくて!)ということで、パリから片道2時間くらいで行けるノルマンディーの海へ。
ノルマンディーといえば、第二次世界大戦の連合軍が勢いを増すきっかけとなった「ノルマンディー上陸作戦」。イギリスとの海峡が最も近いカレーの岬では、難民が押し寄せて簡易キャンプを作っているところに暴動や襲撃や火災やらで「ジャングル」と言われるほど治安がひどいことになっているというけれど、そこまで行かずにパリから西にまっすぐ進んだ港町のドーヴィルやトルーヴィルなどは昔から高級リゾート地で、パリの高級ブランド・ストリートがそのままノルマンディー風建築の外見にだけ着替えてきたようなところもあるという。オンフルールという可愛い港町もあるというし、ル・アーヴルという少し前に話題になっていたカリウスマキ監督の映画(見ていないけれど・・)の舞台になった街もあるし、どこに行こうかなと少し調べて結局目星をつけたのが、ルパンの奇巌城の舞台になったという、断崖絶壁の景勝地「エトルタ」。
お天気はあまりよくなかったし、とにかく強風で、断崖絶壁の淵に立つとまさに吹き飛ばされるのではないかというすごい恐怖体験ができる(まあそこまでじゃないか)日でしたが、ダイナミックなパノラマが広がる光景は聞きしにまさる、たくさんの画家を魅了してきた場所というのに納得。特に美術館で見たクールベの絵は冬の灰色の空がちょうど同じ雰囲気で、後から思い出すと絵と実際の風景がオーバーラップするような感じでした。
カモメが断崖の上、強い風が吹き付ける中、むしろそれを楽しんでるかのような悠然とした雰囲気を漂わせていたのも印象的。
教会の扉は閉められていたけれど、まるで灯台のように全てを見守って行き先を照らしているのだろうか。
何かに立ち向かっているかのような断崖絶壁は、冬の方がドラマチックな感じがする。と言いつつ、思わず頭の中では2時間ドラマのクライマックスで犯人が告白するシーンがついつい浮かんでしまい、我ながらなんたる稚拙なというか低俗な想像力たることか。
しかし、個人的なクライマックスはやはり食であった。
フランスに来て初めての牡蠣。パリでもそこら中の街角ビストロでさんざんお目にかかっているけれど、なかなか実際食べる機会がなくて、満を持しての。やはり牡蠣はうまい、の一言に尽きます。たまに食べるからのスペシャル感。また少し間を置いてから食べようと、勝手に心に決めておく。
パリは最近全然寒くなくて、結局「これがパリの冬よ」と言われた期間は正味2週間もなかったのではないかと。このまま春に突入するのだろうか。soldeでいいコートがあれば買おうと思ってたけど、なんかやる気をなくしてしまった。
春が来るのは待ち遠しいけれど、なんかこんな冬で良かったのかな・・と。もっと冬の厳しさと散々向き合ってからの春の方がありがたみが増すのにな、なんて、あまのじゃく的な発想か。
その反動的現象でというか、動と静が入れ替わるかのように、今週末はいろいろと行きたかった場所に足を伸ばしてみました。
季節問わず海より山派だなあと年を重ねるごとに思いを強くしつつありますが、たまには海も見てみたい(というかシーフードが食べたくて!)ということで、パリから片道2時間くらいで行けるノルマンディーの海へ。
ノルマンディーといえば、第二次世界大戦の連合軍が勢いを増すきっかけとなった「ノルマンディー上陸作戦」。イギリスとの海峡が最も近いカレーの岬では、難民が押し寄せて簡易キャンプを作っているところに暴動や襲撃や火災やらで「ジャングル」と言われるほど治安がひどいことになっているというけれど、そこまで行かずにパリから西にまっすぐ進んだ港町のドーヴィルやトルーヴィルなどは昔から高級リゾート地で、パリの高級ブランド・ストリートがそのままノルマンディー風建築の外見にだけ着替えてきたようなところもあるという。オンフルールという可愛い港町もあるというし、ル・アーヴルという少し前に話題になっていたカリウスマキ監督の映画(見ていないけれど・・)の舞台になった街もあるし、どこに行こうかなと少し調べて結局目星をつけたのが、ルパンの奇巌城の舞台になったという、断崖絶壁の景勝地「エトルタ」。
お天気はあまりよくなかったし、とにかく強風で、断崖絶壁の淵に立つとまさに吹き飛ばされるのではないかというすごい恐怖体験ができる(まあそこまでじゃないか)日でしたが、ダイナミックなパノラマが広がる光景は聞きしにまさる、たくさんの画家を魅了してきた場所というのに納得。特に美術館で見たクールベの絵は冬の灰色の空がちょうど同じ雰囲気で、後から思い出すと絵と実際の風景がオーバーラップするような感じでした。
教会の扉は閉められていたけれど、まるで灯台のように全てを見守って行き先を照らしているのだろうか。
何かに立ち向かっているかのような断崖絶壁は、冬の方がドラマチックな感じがする。と言いつつ、思わず頭の中では2時間ドラマのクライマックスで犯人が告白するシーンがついつい浮かんでしまい、我ながらなんたる稚拙なというか低俗な想像力たることか。
しかし、個人的なクライマックスはやはり食であった。
フランスに来て初めての牡蠣。パリでもそこら中の街角ビストロでさんざんお目にかかっているけれど、なかなか実際食べる機会がなくて、満を持しての。やはり牡蠣はうまい、の一言に尽きます。たまに食べるからのスペシャル感。また少し間を置いてから食べようと、勝手に心に決めておく。
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